「『おまえはここにいてもいいのだ』 [本・ドラマ・映画]
と,よく言って聞かせることだ.」
という表現が出てきます.
この言葉が好きです.
居てもいいんだよ,と言って貰えたら嬉しいもの.
たとえきちんと言葉でなくてもいい.
気持ちが伝われば,生きていけるんじゃないか.
自分の存在を許されてるって実感できるとき
ほっと,力が抜けるような気がするの.安心できる.
それが居場所ってことなんじゃないかな.
なーんて,色々考えてみたり.
本質はそういうお話なのかも.じゃないんだけど(^^;)
戦争と文化交流,時空を超えた人との関わり方.つながり.
たくさんの要素と複雑に絡み合う主題.
登場人物も多くて最初に読んだ時は混乱しましたが
読み返すと比較的整理されて頭に入りやすくなりました.
この人の描き出す世界はやっぱり好きだな.
三浦しをん [本・ドラマ・映画]
最近、2冊ほど彼女の作品を読みました。
『秘密の花園』
女子高生の視点から描く、日常と非日常の狭間の風景。
最初、三つのお話が繋がってることに気付かなくて
描写のリアルさに痛みすら覚えて直視できなかった。
読み返すと、また違った印象だったな。
このひとの表現力は凄い。
綺麗なものも汚いものも、きちんと。
そこにある姿のまま、描き切る。
綺麗なモノは尚一層キレイなように
汚いものは汚いことがはっきりと分かるように
研ぎ澄まされた言葉で紡ぎ出す。
もう一冊。
『私が語り始めた彼は』
ひとりの男と複数の女、
それを取り巻く数々の人々から語られるこの物語。
若者の心情をよく捉えてるな、と思う。
それもその筈、この方は作家としてはかなり若い部類だ。
読み進むにつれ引き込まれる。
文章の持つ力。物語の構成。
ちょっと嵌りそうな予感です。他の作品も読んでみたいな。
江國ワールド [本・ドラマ・映画]
浦島くんのblog を見ていて思い出したので
忘れないうちに記憶を記録。
久々に読書。
江國香織を読む。
数ヶ月活字から遠ざかっていたので
ちょっとだけ、文章が頭に入り辛くなっていた。
江國の文章がすんなり入って来ないなんて、私にとっては由々しき事態だ。
表現を素直に受け止めるのに時間をかけつつ
読み進むうちにペースを取り戻す。
そして、彼女の世界にどっぷり浸る。
頭の中の構成が、江國体になって行く。
(何か考える時に必ず江國の文章表現になるの。いつもそう。)
これぞ江國ワールド。
さて、この作品。
やっぱり、このひとの世界は空気が穏やかだ。
こんなにもどろどろの現実をまざまざと描写しているのに。
何故か、清浄な感覚。
読後の清々しさ。爽快感すら覚える。
おんなってのは、基本的にひとりで生きて行ける生き物なんだなあ。
と、つくづく思う。
それに引き換え
男の弱いことと言ったら、いちいち挙げるまでも無い。
弱さを隠すための虚勢。我儘。自尊心。
故に、望みは強く、想いは深く、欲望は計り知れない。
ほんと、どーしょーもない輩だ。
何で、そんな言葉にできない思いを汲み取って一つ一つ叶えてやる必要があるのか。
バカみたいだ。くだらない。
何の得にもならないのに。
それでも、やっぱり誰かといた方がいい。
男には女が必要だけど
おんなにだって男のひとは重要なのだ。
いろんな意味で。
それが、どんなに犠牲を伴うことでも。
自分にとって心地良い場所を得る為なら、惜しくない。
それに、お互い様なのだ。どっちみち。
持ちつ持たれつで、バランスが取れているんだろう。
たぶん。
それにしても
彼女の作品の世界が、私は大好きです。
男に依存してるようで、
ほんとの所、最終的にはひとりでしゃんと生きて行ける女達。
背伸びも無理もしていない彼女らの姿は理想だな。
ただ鬱々と死んでるみたいに生きてても、人生モッタイナイよね。
日々、心愉しく生きないとね。
汐留にて。
イタリアのおばあちゃん [本・ドラマ・映画]
mixi つながりでココによく遊びに来てくれる碧さんの記事を読んで
思い出したので載せておきます.
イタリア人は偉いよ.
というか,大事にすべきモノや場所,時間をかけるところと
端折っていいとこ,手抜きすること
の区別をはっきりつけている.
大事なとこにはきちんとお金もかけるし手間暇かける.
そして倹約.
「ケチ」ではなく,生活の知恵が詰った倹約術なのだ.
ハーブや食材の思わぬ利用方法に思わず
「おおっ!」
と唸る場面が目白押しです.
『オーガニック・スローフード・LOHAS』
あたりのキーワードにぴぴっと来る方にはもちろん
来ない方にも(^^;)
ぜひおススメします.
どうしようもない読後感 [本・ドラマ・映画]
大人のファンタジー [本・ドラマ・映画]
「本の虫」 [本・ドラマ・映画]
江國香織の小説中に出てきますね。この表現。
昔は私もそうだったかも。
本を読むのは好きでした。最近また復活しつつあります。
さて、浦島くんから廻って来た「ブックバトン」。
やってみましょう。
Q1 所蔵している冊数は?
。。。数えたこと無いけど。やっぱし300~400冊くらいかなあ。
CDとおんなしくらいの数だと思う。
Q2 読みかけの本
「パリのカフェを作った人々」 玉村豊男著
Q3 最後に買った本
「ブラックベリー・ワイン」 ジョアン・ハリス著
既読「ショコラ」の姉妹編。読み進むにつれ、どんどん引き込まれてしまう。
Q4 思い入れがある5冊
ふむー。思いつくままに。
シリーズモノ含みまくりです。
「神様のボート」 江國香織著
私にとって江國の小説・詩集はバイブルそのもの。
中でも衝撃的で、本屋で一気に立ち読みしてしまった作品。
「アルセーヌ・ルパン」シリーズ モーリス・ルブラン著
小学生の頃めちゃめちゃハマって、偕成社のシリーズを読み倒しました。
何につけてもスマートでユーモア溢れ、かつ決して権力に屈しないルパンが大好き。
めちゃかっこいい。
「メアリー・ポピンズ」シリーズ P.L.トラヴァース著
一見冷たい、とっつきにくい女に見えるが、
実は人が良くて面倒見の良い、知性溢れる素敵なかわいい女性。
突然、東風に乗ってやってくる。風向きが西に変わるまで。
あの不思議な力が魅力的で、私も彼女のようになりたいと思ってた。
「モンテ・クリスト伯」 A・デュマ著
幸せな人生を手にする筈だったのに、ごく近しい人の妬み・裏切りによりどん底へと突き落とされる。
人生を懸けた復讐の物語。
と言うと、非常に恐ろしいですが、私にとってはモンテ・クリスト伯こそが真のヒーロー。
めっちゃかっこいいのです。
こういう物語にどうも弱いらしい。
「ブラウン神父の知恵」 チェスタトン著
コウモリ傘片手にちびでさえない風貌のブラウン神父と、もと大泥棒の大男フランボウ。
なぜか馬の合う二人のでこぼこコンビ。
お互いに補いながら、ブラウン神父が事件の謎を鮮やかに解いてみせる。
小学生のときに出会って何度も読み返した作品。
ブラウン神父の秘密 (1957年) Hayakawa Pocket Mystery 204
- 作者: G.K. チェスタトーン
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1957/01/31
- メディア: 新書
こうして見てると小学生の頃読んだ本多し。
やぱし、幼いだけにインパクトが違うんじゃないかと思う。
基本的に、推理モノとか、ヒーロー的なお話が凄く好きです。
今回挙げてませんが
三銃士やら宇宙皇子やら、大好きでした。
梨木果歩もすごい好き。
番外で江國香織の詩集「すみれの花の砂糖漬け」は何度も何度も反芻していて
諳んじている詩もかなりある。
何度読んでも、実によい。
Q5 最後にバトンをまわしちゃう人
これまたてきとーに
とっしーさん、nakaishiさん、たくさん、メキシカンさん
気が向いたらやってみてくださいませー