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見て触れて、しんと鎮まる絵の世界 -追記しました- [絵画]

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何かね。3人並んで座って楽しそーにお話してたのφ
長閑な休日もいいもんだ。

色んな人のところで見てたから、そのうち撮りたいなぁと思ってたけど。
そんな時に限ってカメラが無いんだよ(-_-;) てな訳で携帯大活躍~~♡

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彼岸花。綺麗に咲いてた。
やっぱりその名の通り、お彼岸の時期に咲くんだなぁってしみじみ感じたわ~。

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川原にめっちゃ群生してたのよ。
赤い花は周囲の緑に映えて、一際華やかな景色を生み出す。


しかし、見慣れないコたちが居たりして。


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気高くも儚き人生 [絵画]

佐伯祐三のパリ

佐伯祐三のパリ

  • 作者: 朝日 晃, 野辺山 暁治
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1998/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


佐伯祐三の絵が好きです。

彼の人生なんて何も知らなかったけど
描き出されるパリの街角の一風景は何故か鮮烈で印象深かった。

この本では作品とともに、彼の足跡を事細かに辿っていく。
彼の夢、熱望、渇き、狂気、生命。

震えるような、あまりにも早すぎる運命。
絵を描く為だけに生きていたような人。

30年しか生きられなくてもこれだけのことはできる。
人生、長さではないよね。
その人が為すべきことって最初から決まってるのかもなあ。



ちょっと感動してしまった。
印象深かったのは、絵に込められた凄みが違うからだったのか。



あらためて見る佐伯の絵は
より美しく私の目に映って
やっぱり
前と同じように大好きです。


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アルベルト・ジャコメッティ [絵画]

ちょっと前のこと。

8月の後半に、兵庫県立美術館へ行ってきました。
実は、一度も足を運んだことがなかった。

安藤建築なのにねえ。
あんまし興味湧かなかったんですよ。


エントランスホール。空間が高い。


階段を上がり切ると会場入り口。


ガラスの塔はエレベーターシャフト。綺麗。

行ってみたら結構よかった。
まあ少なくとも
表参道ヒルズよりよっぽど、安藤らしい建物。スケール感。という気がしたなあ。

あのひとはイメージだけで建築を構成しようと試みているように思える。
技術的な側面は後からついてくる感じ。
(だからクレームも多いんやろう、と。)
本人は否定するかもしれませんけどね。

さてさて。
この日は「アルベルト・ジャコメッティ」展でした。

「???  だれそれ?」

って声も聞こえたので少しだけご紹介。
http://www.myswiss.jp/art/giacometti.htm

こんなもん作ってた人です。
見たことあるんでない?


この写真は「女」

これで女だと分ってしまう。すごいねえ。


横から見ると、こんなに薄っぺらい。

単純に、こういう女になりたいと思いました。

まだ開催中です。(~10/1(日)迄) 時間があればどうぞ。
http://www.artm.pref.hyogo.jp/opening.html


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絵本のちから [絵画]

イタリア・ボローニャ国際絵本原画展に行ってまいりました。

http://www9.ocn.ne.jp/~otanimus/

この展覧会、毎年西宮市大谷記念美術館で開催されていて行ける時には足を運びます。

実は昔から絵本のイラストの類が好きです。
海外に行くと絵本を買ってきたりもします。

以前『マドレーヌちゃん』シリーズの紹介をしていますね。
http://blog.so-net.ne.jp/kororonn_archi/2006-03-08
ああいう勇敢でまっすぐな女の子には憧れる。

絵本って、もちろん子供のための読み物でもあるのですが
そこに描かれる世界は意外とコドモ向けではありません。
根が深い社会問題であったり
生きていくための術を身につける過程であったり
精神世界の映像化であったり
ずばり「死」の表現だったり
いろいろ。

子供のときに『面白い』と思って引き込まれた作品も、
大人になってから読み返すとものすごく鋭い風刺だったりして驚くことも。
実はえげつない内容多いんですよね。
よく考えると痛くて怖い(苦笑) 考えちゃいけないのだ。

「絵本」という特性上
簡潔に、できるだけシンプルに構成される為
より一層表現が洗練されて
美しさもかわいらしさも恐ろしさも醜さも際立つのかもしれません。

話がそれましたが
今年も素敵な絵が多くてやっぱり「原画の力」というものを感じました。
印刷されてしまうと曖昧にぼかされてしまう作者のメッセージが
原画からは色濃く漂っています。
紙・画材そのものへのこだわり等、見ないとわかんないものがたくさんたくさん。

やっぱり本物にはかなわねーな、と思うので今回はお土産なし。

たかが絵本、されど絵本。
機会があれば一度覗いてみてはいかがでしょうか。


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プーシキン美術館展 [絵画]

どうしても気になって気になって、先週日曜(3/19)に行ってまいりました。
http://www.asahi.com/pushkin/

結論から言うとすごいよかった。です。

イベント的には断然マティスの「金魚」が宣伝効果高いみたいです。
(実際よかったけどね)

でも
個人的にはもっと他に
言葉が出ないくらい撃ちのめされた絵がいくつかありました。
特筆すべきはこちら

ポール・セザンヌ 『池にかかる橋』

引き込まれて動けなかった一枚。
林立する樹木の中に密やかにたたずむ一本の橋。
その下の水面に映りこむ橋の影。
鮮やかな緑が一面に描かれており、
橋自体は言われなければ気づかないほどの存在。
静かな風景。俗世を離れた世界観を描いている?
抽象画に近いと解説されていたけれど
やはりこれは風景画としての力が強いように思う。

フィンセント・ファン・ゴッホ 『刑務所の中庭』
http://www.asahi.com/pushkin/gallery/image/g007.jpg

この絵が描かれた時には既に彼は気が狂い始めていた。
その孤独感、救いの無い不安定な精神状態がリアルに映し出されていて
異様なまでの迫力が感じられる。

ウジェーヌ・カリエール 『母の接吻』

ただただ美しい。
静かな時間と空間を描き出す、優美な曲線。
溢れる愛情をその絵の周辺一帯に充満させていて
見ている方が苦しくなってしまった。

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 『マルセル・ランデ嬢、立ち姿』

この人の描く線画(特に肖像)は、実に相手の特徴を捉えて内面性までも抉り出す。
洗練された無駄の無い描写とシニカルな表現は本当に魅力的。
私の感性のツボにぴったりとはまるという意味では今回のヒットに相当。

他も、目を奪われる絵がたくさん。久々に大満足の展覧会。

というわけで、
珍しく、画集も購入。オリジナルグッズも買い込んでしまいました。
お蔭であっというまに金欠・・・ (給料日まで持つのか?!)
 

いいの。

心にも栄養補給が必要。なのです。
そのための投資は、惜しまないわよ。


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